こんな風に生きられるかなぁ

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〜あなたのために人が動く〜  ====VOL.37====
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※この記事はメルマガで2005年10月31日に書いた記事です。

 (すこししんみりした記事ですので、ご了承下さい)



ボクはもっと冷静に受け止められると思っていました・・・
そりゃ、悲しいとは思っていたけど、涙が押さえられなくなるなんて、
夢にも思っていませんでした。





先日、親父が死にました。71歳でした。親父が入院してから半年でした。
「80歳まで生きたい。80歳まで生きるんだ!」
と入院中いつも言っていました。




ボクは、「70歳になっても80歳まで生きたいと思うものなんだなぁ・・・」
なんてどこか人事みたいに聞いていました。



最後はモルヒネを投与して、眠ったように息を引き取りました。
モルヒネを投与すれば、眠るように、夢うつつの中で最後を迎えられる。
しかし、投与後は眠り続けることになり意識が戻ることは無いでしょう・・・
そう医者に言われていました。ボクがモルヒネ投与を医者に依頼しましたが、
決断をする時も不思議と冷静でした。




最後の・・・息を引き取る瞬間も冷静に見送りました。
病院から自宅、葬儀場での通夜、告別式、火葬場、骨壷に入った親父まで・・・
葬儀屋の段取りの通りに、あやつり人形のように事が進みました。



死んだ親父を家に運んだ時も、
家族で死んだ親父と一緒に寝ている時も、
棺に入った親父を見ても、
通夜、告別式での挨拶をしている時も、
告別式が終わり火葬場で骨になった親父を見ても、



不思議と冷静なボクでした。



そして、告別式が終わった夜・・・布団に入って・・・
ボクは冷静でいられなくなりました。




それは、

親父の「死にざま」を考えてしまったのです。


入院中・・・


絶対に80歳まで生きるぞ!
直してみせる!
病気に勝つぞ!
看護婦さんにも「絶対に直してくれ!」
担当医にも30万ほど渡して「お願いします!直してください!」



と、口癖のように言っていました。




入院して5ヶ月が過ぎたころ、担当医から家族に

「あと余命3ヶ月です。」と宣告されました。


「しかし、生きる希望を持っている親父にその事を伝えるのは、あまりにもショ
 ックが大きいので、本人には伝えない方がいい」


家族と医者の話し合いの上、そういう結論になりました。


「頑張らななぁ・・・」とボクが言うと
「おう。頑張るぞ・・・」と言う。



「頑張ってまたドライブ行こうよ」と母が言うと
「絶対、直すからな」と言う



「秋までに直そうと思っていたけど、そんなに焦らないで、入院した春まで・・
 入院から退院までちょうど1年ぐらいかけてゆ〜っくり直そうと思ってる・」

「今までいくつも山を乗り越えてきたけど、この山も頑張って乗り越えないとな!」




この山が乗り越えられない山と、親父以外は全員知っているのに・・・
親父は動けなくなり喋れなくなるまで「頑張る」と言っていた。



ボクは親父は「本当に直そうと思っている」と思っていた。






告別式の夜、布団の中でふと・・・

「ひょっとして・・自分が死ぬ事を知っていたんじゃ・・・」

と考えてしまった。



自分が死ぬ時の体の状態がどんな状態かはわからないけど、
自分である程度わかるものか?それともわからないものか?



でも、自分で≪もう治らない事≫を気付いていたとしたら・・・
   自分で≪死ぬ事≫を気付いていたとしたら・・・・・・・


ボクはそう思ったときに、冷静でいられなくなった。




「きっと親父は気付いていた。」




気付いていた上で

「頑張らななぁ・・・」とボクが言うと
「おう。頑張る・・・」と言う。



「頑張ってまたドライブ行こうよ」と母が言うと
「絶対、直すからな」と言う


「秋までに直そうと思っていたけど、そんなに焦らないで、入院した春まで・・
 入院から退院までちょうど1年ぐらいかけてゆ〜っくり直そうと思ってる・・」


「今までいくつも山を乗り越えてきたけど、この山も頑張って乗り越えないとな!」



ボクたち家族は親父が本当に治ると信じていると思い、

「治るよ!」
「頑張ろうな!」



などと言ってきた。それに対して

「頑張るよ」
「絶対治すからな」



と、治らないのを気付いていながら、自分が死ぬ事を気付いていながら言ってい
たとしたら・・・



こう思った時・・・

冷静ではいられなくなった。涙が溢れて溢れて止まらなかった。



入院中の親父の口癖は


「ありがとう・・・」
「感謝します・・・」


の二つだった。看護婦さんにもいつもいつもお礼を言っていた。
看護婦さんにも、可愛がられていた。



ボクが行くと
「来てくれてありがとうな・・・忙しいだろうから早く帰れよ・・・」
「本当に感謝しているよ」

などと言っていた。



モルヒネを打つ寸前の苦しんでいる時の下の世話を看護婦さんがしてくれた時も
あるかないかの意識の中で、


「ああどぉ・・・」


看護婦さんは「ありがとうって言ってくれてる」って笑ってた。





そんな事が、その夜思い出された。

仕事を引退して10年以上も経つのに、すごい沢山の人が通夜に来てくれた。
ひとりひとり焼香をしてくれる人に、親父が


「焼香にきてくれてありがとう・・・」
「感謝しています・・・」


と言っているように思えてきた。


「あなたのお父さんには世話になって・・・私が離婚した時に、気を使ってくれ
て北海道旅行に連れて行ってくれたんだよ。」

と、従姉妹の姉ちゃんが教えてくれた。



「あなたのお父さんには世話になって・・・車椅子の私を4月の桜の時期に、車
に乗せてくれて石川橋の桜を見に連れて行ってくれたんだよ。」

おばさんが教えてくれた。



「あなたのお父さんとはよく遊んで・・・麻雀をふたりでしたこともあった」

親父の友人のおじいちゃんが教えてくれた。



「あなたのお父さんには、すぐに喫茶店に誘ってくれてよくコーヒーを奢ってく
れたよ」

ボクの従姉妹が教えてくれた。



「若い頃、あなたの親父さんになんでも好きなもの食わしてやるって言われて、
 寿司を食わしてもらったし、よく遊んでもらった。」


それまで、親父を尊敬するとかという感覚はなかったけど、こうして人の思い出
の中に楽しい事ばかりを残していける親父の事を始めて尊敬した。





人が死ぬとそんなものかも知れないな。楽しい事ばかりが思い出に残って・・・


親父が入院して、大人になって初めてといっていいぐらい
親父とゆっくり話をする機会があった。その時親父が人生観を話してくれた・・・
今までそんな事は聞いたことがなかった。



「俺は高校生の時、頭が悪いと思った。人と同じだけやろうとしたら人の3倍や
らないと追いつけないとわかった。それからはなんでも人の3倍頑張ろうと思っ
て生きてきた」


ボクはそれまで「頑張る」という言葉が嫌いだった。
頑張れ。とかいう励まし方をなるべくしないようにしてきた。


なんか曖昧で、どんな時もこの言葉で全てが片付くような大ざっぱな言葉だと思
っていた。


でも、親父があまりにも「頑張る、頑張る、頑張る、頑張る、頑張る」
って連発するから、


「頑張る」も悪くないな・・・・


って思えてきた(笑)


ボクは・・・

自分が死ぬと気付いていながら、
「頑張って治すよ」と言えるだろうか?
「絶対に治すからな」と言えるだろうか?
「ゆっくり時間をかけて治すからな」と言えるだろうか?



「ボクはもうダメなのかなぁ?」
「あとどのぐらい生きられるの?」
「なにか知っていたら教えて!」
と聞きたくならないだろうか?



ボクは聞かずに死ねるだろうか?


一日中テレビを見ているだけの入院生活の中で、せっかくお見舞いに来てくれ
た人に、「来てくれてありがとう。忙しいだろうからもう帰って!」と言える
だろうか?


人の思い出に楽しい事を残しているだろうか?



ボクも死ぬ時は、親父のように死にたいと思った・・・




なんだか文章まとまらないけど最後まで読んでくれてありがとう・・・

感謝します・・・




ボクの大切な読者のあなたへ!







     

          「頑張ろっ!(笑)」





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あなたが豊かな人生を送れますように・・・



                          江門でした

この記事へのコメント
江門さん

こんにちは。感動しました。

素晴らしいお父様でしたね。

人生を豊かに生きるってことがどういうことかを教えていただいたように思います。

いろんなことあります。自分の未熟さが情けなることも多いです。でも、自分を愛しく思って大切にしますね。そうしたら、きっと他人も大切にできると思うから。

ありがとうございました。
Posted by nyanko at 2006年03月09日 16:49
★nyankoちゃんへ

はろ〜♪

来てくれてありがとう。

nyankoちゃんには十分大切にしてもらってる

感じを受けてますよ。

これからも、ずっと仲良くしてくださいね。

こちらこそありがとう。

Posted by ★「人間関係」戦略ノート★江門 at 2006年03月09日 22:43
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